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イチリンソウ - 'Ichirinso' Anemone - Anemone nikoensis

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先日読んだ希少種の現状をまとめた本で、絶滅危惧種の保護活動をしている地元の人が、私たちの保護活動は、完全に「(掘りに来る)人間からの保護」です、という発言をしているのが目に留まった。

小屋の建っているのは原生林でもないし、山奥とも言えないから、今となってはとんでもない希少種が生えているわけではないが、それでも、土木や道路工事、地元の人の草刈りなどとならんで、「掘っていく」というのが脅威の一つなのは間違いがない。地元の人と話をしても、一輪草などは昔はあちこちに生えていたそうだ。それが、山野草ブームとやらに乗って、業者やらゴマノハエみたいのが、「ごっそり」とほんとうに根こそぎ抜いていったと。だからこの近辺では、イチリンソウとか、サクラソウとか、目立つ花、抜かれてしまう花は、咲く場所を知っていても、誰も簡単にはお互いに知らせない。悲しい思いをするから。

そういうわけで、小屋近辺の絶滅危惧種たるイチリンソウの消息は、僕の毎春の関心事。今年は天候がやや不順で出るのが遅れ、結構気をもんでいたのだが、10日遅れくらいで咲いた。花の数は去年に劣るが、まぁ普通に咲いてくれているからそれでよい。

それにしても、イチリンソウを掘ってくるだけでなくて、カナダアネモネ Anemone canadensis とか、そっくりの近縁外来種を輸入して売っているのにも困ったものだ。で、それを善意で植える人もいる。だから、イチリンソウはただでさえ抜きまくられた後に、近縁種の攻勢にもさらされて、この地では苦境にある。まぁいつも言っているけど、園芸って目茶苦茶である。

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写真撮影: 2017/05 - 長野県 - 花径約3-4cm - 草丈約15-25cm - 個人的博物館本館の「植物・菌類のページ」へ]
[photo data : 05/2017 - Nagano, Japan - flower diameter abt. 3-4cm - height 15-25cm - go to "
plants & fungi" in the main site]
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