Mon - December 28, 2009

[travelog - 這いずり日記:200101Y] 茨城・涸沼〜銚子 2009/冬


茨城にいくつか用事があったので、その合間を縫って鳥を見ていた。去年の秋にも別な用事で茨城に出かけたが、山の方に行ってあまりよい印象がなかったので、今回は海、それから湖で水鳥を見ることにした。

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Tue - December 1, 2009

[travelog - 這いずり日記:299101Z] 台湾・台東利嘉林道〜知本 2009/初冬


また台湾の高雄で用事があったので居残らせてもらった。久しぶりに蘭嶼に行こうかとも思ったが、霧台の印象がどうにも強かったので、今回は脊梁山脈を大きく越えて霧台の反対側、台東・知本あたりの山に入ってみた。台東は何回か来たことがあって親しみも感じているのだが、前回はいつだっただろう?と指折り数えてみるとこれが23年前である。初めて台東駅に降り立った時、駅前はヤシが繁り、客待ちをしていたのは人力車と輪タクだった。それは36年前。僕もついにそんな昔話ができるようになるとは。実に恐ろしい。

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Wed - November 4, 2009

[travelog - 這いずり日記:299102Z] 和田堀公園・善福寺川伐採計画について 2009/秋


これが這いずり日記かと言うと違和感があるが、まぁ別の意味で這いずっているということで、このカテゴリに入れることにした。

僕がいつもこのサイトで「裏の公園」と呼んでいるのは東京の和田堀公園、とりわけその周縁部なのだけれど、十日ほど前、友人と二人で巡回に出かけて仰天した。いつものエリアを含む幅広い地域の樹木に、赤テープが巻かれていて、そのテープには黒々と「伐」と書かれている。冬鳥の採餌する照葉樹のエリアも、ハバチや寄生蜂の豊かな潅木のエリアも、太い木も、中ぐらいの木も、あちらも、こちらも、伐採検討対象樹木、200本以上。狼狽。暗鬱。

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Wed - September 9, 2009

[travelog - 這いずり日記:299104Z] ベトナム南部・中部 2009/夏


ラオスがいい、という話を聞いて今年の夏はラオスに行こうかと考えていたのだが、いい、という情報の一方で、どうも鳥が少ないらしい、少なくとも山奥に入り、忍耐強く構えないと鳥の観察は難しい、という情報も上がってきて、大いに迷っていたところ、仕事に疲れた理事が「ベトナムにしましょ」というので結局ベトナムに出かけた。「ベトナムにしましょ」という理事の顔には、「その方がラクチンそうだから」という表情がありありと見て取れた。

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Sat - July 25, 2009

[travelog - 這いずり日記:299105Z] 八ヶ岳山麓 2009/初夏


蛾の写真の整理をしていたら、蛾の実物を拝みたいという欲求が湧いてきたので、新しいカメラのテストもかねて、また八ヶ岳の麓に行ってきた。

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Sun - June 28, 2009

[travelog - 這いずり日記:299106Z] 群馬・六合村〜草津 2009/初夏


日程が取れたのと、気分転換の必要があったので、吾妻とともに久しぶりに吾妻川を遡った。吾妻川や神流川の流域はどちらかと言えば親しい地域だが、六合村とか草津とかまで行ったのは、自分でも前回いつ行ったのか覚えていないくらい前のことなので、記憶に合致しても、ズレがあっても、それぞれ新鮮な思いがした。

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Thu - May 28, 2009

[travelog - 這いずり日記:299107Z] 隠岐・島後 2009/春


豚インフルエンザ騒ぎの中、大阪〜広島〜山口にかけて用事があったので、そのまま暫時西日本に居残ることにした。山陰か隠岐か、頭の中では当初二つの選択肢があった筈なのだが、気がつくと、無意識が勝手に山陰の選択肢を消していた。というわけで、隠岐諸島のうち、一番大きくて丸い島後に出かけ、五日ほどとどまった。

Posted at 12:49     See Photo/写真を見る     |

Sun - April 26, 2009

[travelog - 這いずり日記:299108Z] 南東北、山形と宮城 2009/早春


理事に振られたので、珍しく友人と男二人、東北の旅である。どこに行きたいか、と聞くと、温泉。それも銀山温泉。とか言うので、まずは銀山温泉で二泊。その後山を越えて太平洋側に戻り、仙台平野の南と北、鳥の海、それから蕪栗沼など登米周辺で鳥を中心に見た。

Posted at 10:33     See Photo/写真を見る     |

Mon - February 16, 2009

[travelog - 這いずり日記:299110Z] 西南トラキア地方、あるいはギリシャ・エヴロス県 2009/厳冬


ついこないだのような気がしていたが、前回ギリシャの地を踏んでから既に15年が経っていた。通算すると確かに二回目なのだが、一回目では三ヶ月余を過ごしていて、色々な意味でギリシャは僕にとって特別な土地だ。雑で、自己中心的で、でもストレートなギリシャ人に囲まれていると、何だか心の底からほっとする気がしてくる。アテネでの仕事が予定通りに片づいたので、エヴロス県と言ったらよいのか、西南トラキアと言ったらよいのか、とにかくギリシャの東北端、トルコ・ブルガリア国境地帯へ出かけた。ほとんど情報もなくて、情報を集める時間もなくて、いや情報がないのがいいと思ったりして、まぁぶっつけ本番である。

Posted at 10:46     See Photo/写真を見る     |

Sun - February 1, 2009

[travelog - 這いずり日記:299112Z] 鹿児島・北薩〜姶良 2009/冬


不景気の厳冬期、二人集まればマイレージが半分で切符が貰えるということなので、日本の範囲のなかで遠出しようと考えた。奄美大島にしようか、鹿児島にしようか最後まで迷ったが、奄美は天候不順の時期であるらしいし、どうせなら他の季節の方がよさそうだから、鶴の来ている鹿児島にした。餌付けの鶴など見たくないと異議を唱える理事を説得し、北薩・姶良五泊六日の温泉、いや自然観察旅行である。

Posted at 03:31     See Photo/写真を見る     |

Sun - October 19, 2008

[travelog - 這いずり日記:299202Z] 茨城方面〜霞ヶ浦・筑波山・向上庵ほか 2008/秋


常磐道方面に用事があったので、ついでに石岡・土浦の方面、霞ヶ浦を目指した。土浦の里山(宍塚)をうろついたり、筑波山に上ったり、どうも焦点の定まらないまま二日を過ごした。帰る日は霞ヶ浦をぐるりと巡って戻ろうと考えていたのだが、見ていたら何かどうにも色々と厭になってしまって、どこか山寺に逃げようと予定を変更した。

Posted at 11:19     See Photo/写真を見る     |

Tue - September 9, 2008

[travelog - 這いずり日記:299203Z] 米国アリゾナ州南東部 2008/晩夏


昨夏のガボンが今一つしっくりこなかったこともあって、今夏は基本に立ち戻り、自分で調べ、計画し、運転し、歩く、という形にこだわりたかった。ということでアメリカの隅っこ・アリゾナ州の南東辺縁部である。乾燥した平原ににょきにょきと岩峰が立ち並び、生態系的にはメキシコからの渡り鳥と、南北アメリカを行き来する鳥と、あと山の鳥、砂漠の鳥が出会うという、ちょっと妙な場所なのだが、この妙な場所は砂漠で熱せられた熱い空気と、太平洋からの湿った空気が出あう場所でもあって、七月八月はカミナリが凄いのであった。

Posted at 01:01     See Photo/写真を見る     |

Mon - August 4, 2008

[travelog - 這いずり日記:299204Z] 八ケ岳山麓・諏訪 2008/盛夏


五月に続いて、今年二度目の八ヶ岳山麓である。暑い暑い東京から逃げる、という意味合いと、友人の子供を預かるハメになったため世話の手間を省く、という意味合いでの計画だったが、もちろん盛夏ならではの昆虫観察も楽しみであった。予想通り、鳥は遠く高みにいて下りてこなかったけれど、クワガタ・カブトやカミキリにはじまり、ヒグラシの羽化、昼のヒョウモンやヒカゲチョウ、夜のスズメガ、そして何よりも、ヘビトンボ、ツノトンボ、カマキリモドキといった、キメーラのような怪しい創造物との遭遇を大いに愉しんだ。

Posted at 07:04     See Photo/写真を見る     |

Mon - July 28, 2008

[travelog - 這いずり日記:299205Z] 北海道・函館周辺 2008/夏


用事があったというか、用事にして頂いたというか、とにかく夫婦で函館に行ってきた。雨がちではあったけれど、涼しくて静かな自然観察を楽しむ。ただ残念なことに、いつも一番出番が多くて、もう体の延長のような気さえしているレンズが、夏のシーズンを前に緊急修理中なのだった。軽くて短いのをつけても、長くて重たいのをつけても、どうもしっくり来ない。そんな具合だから、折角のクマゲラは撮り損うし、ツバメはピンボケだし、最後までどこか噛みあわない一週間だった。もっとも、クマゲラをはじめ、アオバトだ、ノビタキだ、と理事は終始快調であった。

Posted at 12:51     See Photo/写真を見る     |

Fri - June 27, 2008

[travelog - 這いずり日記:299206Z] 台湾・關子嶺〜阿里山 2008/初夏


前回三月、台湾に行った折、長年探していた鹿野忠雄の紀行が、高雄の誠品書店に平積みされていて吃驚したのだった。しかも中国語訳である。その本を通じ、日本でも再刊が出ていることを知った。読みたかった文章は名著と呼べるものだったが、中国語訳にあたった楊南郡氏の愛情あふれる注釈が原本をさらにすばらしいものにしていることも、思いがけない喜びだった。

Posted at 10:37     See Photo/写真を見る     |

Fri - May 23, 2008

[travelog - 這いずり日記:299207Y] 八ヶ岳山麓 2008/初夏


理事に聞くと今月来月超多忙というので、ひとり、久しぶりに八ヶ岳の山麓に行ってきた。ミヤマシロチョウが乱舞し、キジが啼き、キビタキも真っ赤、なにより残雪の山が涼しげでいい季節である。夜は夜で、電灯に集まるスズメガに驚嘆した。まったく、電灯は蛾の宗教だ。光の輝きに、ある者はひれ伏し、別な者はのけぞり、いずれも死んだように祈りを捧げている。痙攣の末地面に激突し、そのまま悶絶して祈っている者もある。昼間あんなにつれなかったアメバチモドキまでが、聖体拝領の写真を撮る僕の手を親しげに這い回る。こうして、昆虫のミサは人知れず夜通し続くのだ。

Posted at 12:04     See Photo/写真を見る     |

Sat - May 10, 2008

[travelog - 這いずり日記:299207Z] 栃木・塩原 2008/春


栃木の塩原に行ってきた。毎朝早起きし、地道にてくてくと歩き回る。オオルリ、コルリ、キビタキ、確かに最低限、居るべきものは居るのだけれど、初夏本来の生の過剰さは若葉にしか感じられない。今の日本はどこでもそうだが、多様性も、個体数も、そして精気も全く不足している。希薄。やや釈然とせぬまま帰途につく。

Posted at 02:47     See Photo/写真を見る     |

Mon - April 28, 2008

[travelog - 這いずり日記:299208Z] 東京・裏高尾 2008/春


昨年六月の裏高尾が良かったので、待ちきれずに同じ道を辿ってみた。六月と四月、顔ぶれが全く違うのではないかと期待したのだがそれ程でもない。むしろ春が浅い分まだ役者が揃わぬという感触である。逆に多すぎるのがヒトで、平日の裏街道というのに高らかに世間話をしながら老ハイカーの群れが行進していく。黄金虫を撮影している僕のすぐ後ろで、虫撮ってるわよ、とどこか悪し様に言い出すような始末で、これは敵わないと枝沢の踏み跡に逃げた。

Posted at 02:45     See Photo/写真を見る     |

Thu - April 10, 2008

[travelog - 這いずり日記:299209Z] 台湾・霧台 2008/早春


一週間ほど台湾に行ってきた。昨秋の澎湖から一転して今回は山に入った。南部の山地、霧台に赴き、そこを基地として五日ほど、山中をうろついてきた。以前のことを考えれば、霧台のような場所に日本からの風来坊が簡単に入れるなど想像もできないことだけれど、偶然や幸運もあって、とにかく、いろいろな意味で濃厚な体験をすることができた。山の中、流れのほとりで forktail と対峙している時、下の村から幽かに賛美歌が聞こえてきたりすると、一瞬、脳内の秘密の回路を電流が通過していくような心持ちがした。

Posted at 02:39     See Photo/写真を見る     |

Sun - February 10, 2008

[travelog - 這いずり日記:299210Z] 東京・町田 2008/冬


友人の母親の葬儀の帰り、町田の山でさまよう。

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Mon - December 10, 2007

[travelog - 這いずり日記:299300Z] 博多湾 2007/晩秋


関門方面の仕事のあいま、二日ほど自由な時間が取れたので、博多湾のまわりをぐるぐると遊んできた。今の季節、虫もいなければ渡りの途中の鳥もいないから、やや寂しいのは否めないとしても、サギ、カモメ、それから珍しいところではヘラサギやミヤコドリなどが干潟の周囲で越冬していて、東京から来た者には新鮮だった。

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Thu - November 15, 2007

[travelog - 這いずり日記:299301Y] 愛媛・松山 2007/秋


松山で半日。取りあえず、てくてくと松山城に上り、蜂やカラスに遊んでもらった。

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Sat - November 10, 2007

[travelog - 這いずり日記:299301Z] 台湾・澎湖島 2007/秋


台湾海峡に浮かぶ澎湖島に行ってきた。最初に行きたいと思ってから20余年、台湾というよりは南イタリアみたいな島を、スクーターでバリバリとぶっ飛ばす。20年前の白黒のガイドブックを頼りに、はからずも現在の姿を検証してゆけば、思いっきりの逆風を感じつつ、旅は幻滅と感傷を繰返しながら進んでいくのだった。こうして、昔の詩人がうたったように、風景は常に遠のいていく。

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Sat - September 15, 2007

[travelog - 這いずり日記:299305Z] ガボン 2007/夏


ブラックアフリカ、それも赤道直下のジャングルの辺りはどうしても避けて通れまい、という思いが強くなり、三週間ほどガボンに行ってきた。頭上にトキやコウノトリが舞い、目の横をカワセミやヒタキが飛び交う。或いは、熱帯雨林で羚羊を窺い、猿を追い、また象に追われる。確かに生の豊饒は眼前に面白く展開するのだが、体験としては浅薄で、どこか実感に乏しい。初めての挨拶としては妥当だったが、更に一考を要する、と総括した。

Posted at 02:24     See Photo/写真を見る     |


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