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[這いずり日記] こき使われて限界 〜長野方面 2016/夏その4

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暑いのと、たび重なる来客で疲労困憊。自然観察まで余力がなかなか回らない。


営業というのもやったことはあるが、もともとは社会不適合タイプなので接客は苦手だ。そもそも両親も、酒を飲んだ親戚が来ると部屋に篭城して出てこず、子供に対応させていたくらいだから、あの両親の子供として納得の仕上がりとも言える。問題は理事で、こちらは恐ろしいことに見境なく客を招ぶ。ひどい時は、招んでおいて、都合が悪くなったからあとは宜しくとばかりに自分は不在にすることまである。つまり客を招ぶ、知らない人と話をすることについて、心中の敷居の高さに夫婦間で相当のギャップがあるのだ。

今年の夏は(僕にとって)不幸なケースで、(僕にすれば)野放図な理事が自由気ままに客を招んだために、ここ一ヶ月客が絶えず、かわいそうな僕には気が休まる閑がなかった。それでも心の中を丹念に見回せば、ホスピタリティの清流も細々と流れてはいるのだが、いきなり初対面の外人夫婦の面倒を見ろとか、あそこに迎えに行ってここに連れていけとか、この週は山に行かず東京に居ろとか、あげくには寝る場所がないからここで寝ろとか言われれば、細流もあっというまに枯れ果てて、もはや吹きすさぶ熱風に必死に耐えるしかないのだった。

したがって動物よりも人間の印象ばかり残っているけれども、珍客としては
前に預かった悪ガキが、両親と妹を連れて7年ぶりに登場した。途中、本人も妹にも2010年に会ってはいるけれども、それにしてもひとつ前に会ったのが10歳8歳、今回が16歳14歳だ。ギャップが長い。難しい年ごろでもあり、打ち解けられるかな?と心配もあったのだが、面白いもので、すぐに昔の通り、仲良しに戻った。幼時の仲良しはずっと仲良しなのだな、と、人間の心理メカニズムに思いをはせつつ、一緒に山を登ったり、虫を観察したり、これは楽しかった。でもやっぱり今年は蝶が少ないような気がする。

ともあれ客は一段落。これからは平常運転に戻れると思うと心が弾む。

絶讃開花中(☆新、▲間もなく終了):シデシャジン、
ヤブカンゾウ、▲シキンカラマツ、シロツメクサ、アカツメクサ、ドクダミ、ミツモトソウ、ヒメジョオン、ハルジオン、ダイコンソウ、マツヨイグサ、キンミズヒキ、ヤマホタルブクロ、ゲンノショウコ、クサノオウ、ケキツネノボタン、ヤブジラミ、オトコエシ、イタドリ、クルマバナ、クサフジ、オカトラノオ、イタチササゲ、コンフリー、ヒメフウロ、ムシトリナデシコ、コバギボウシ、ヤブタビラコ、キツリフネ、ヤマハギ、ママコナ、セイヨウタンポポ、☆フシグロセンノウ、☆ミズヒキ、☆ハエドクソウ、☆ツリフネソウ、☆キオン。ほかにいくつか未同定あり。

↓悪ガキとその父
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[写真撮影 : 2016/07 - 長野県] [photo data : 07/2016 - Nagano]
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