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[這いずり日記] 長野方面 2015/冬その1

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葬式が終わったものの、雑用やら仕事やら何やら、落ち着かない日々が続く。あい間を縫って、ほぼ一月ぶり、夫婦でしばし山の息抜き。


基本的には、晴れれば昼は5℃。夜は -7℃くらいの、山の冬としては穏やかな日々が続くが、何日かに一遍、少し雪が降る。積雪は増減があるが、だいたい10cmから25cmと云ったところか。除雪をしていなくても、あえぎ、滑りつつ、重たい四輪駆動の車は辛うじてフラフラと道を上って行くが、少しくはらはらする。

鳥は豊作で、まず晴れた朝、一日だけ、待望のヒレンジャクの群れが小屋の前に現れた。隣村の林では見たことがあったが、僕等の谷では初めてだ。それから雪の朝は、目の前の山桜の木にハイタカが止まった。今年も
オオマシコは来ないが、ベニマシコが数羽居着いていて、のんびり餌をついばんでいる。アトリは見えなくなったが、マヒワは大群が去来しているし、カヤクグリは複数になったし、イカル、ノスリ、毎日遭遇があってたのしい。葉が落ちているから、散歩する先の方で、ノウサギが駆けていくのもよく見える。

夜は、父親が遺したリバーサルフィルムのデジタル化に費やした。リバーサルにせよ、プリントにせよ、最近はカメラが優秀になり、取り込みが短時間で済んでありがたい。以前なら、がんばっても一月、いや二月はかかったと思うが、やすみやすみ、すべて終了した。加えて、ファインダーの向こうに50年前の画像を見るのは、どこか魔術的な体験で、独特の面白さがある。

まぁ何にせよ、静かな日々で救われた。東京に帰ると、僕は痰がからみ、理事はたちまち喘息の咳が再発した。

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[写真撮影 : 2015/01 - 長野県] [photo data : 01/2015 - Nagano]
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