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イボタガその2 - Japanese Owl Moth #2 - Brahmaea japonica

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というわけで、アイドルであるイボタガの二回目、ちょっとだけ引いてみました篇。前回書いた通り「他の追随を全く許さない、孤高のグラフィック。」

イボタガはイボタの木(など)につくことになっていて、確かにイボタの木は所々に生えている。ちょうど五月の中旬ごろ、白い花をいっぱいにつけて、芳香剤のような強い香りが漂うのでわかりやすい。それが今時分、五月末くらいになると黄ばんできている。

うろ覚えと混同のなせる業で、イボタガの幼虫の名前がイボ太郎で、イボ太郎がつくからイボ太の木、きっとイボ太郎の背中にはイボがあるのだ、下宿人の子どもの名前が家の名前になっている、とか適当なことを頭の中で作り上げていたが、調べたら全然違ったので驚いた(笑)。

イボタロウ虫はカイガラムシで、これはイボタ蝋を分泌すると。イボタガの幼虫はイボタ虫で、これは咳や結核の民間薬と。つまり、芳香漂う山の木に、イボタを名乗る生き物が三つ存在している。ただイボタの名前を最初に持ち込んだのが誰なのか今一つわからない。イボタロウ虫の分泌物がイボみたいに見えるという説も読んだが、判断しかねる。いずれにしても、ハイムイボタに、それぞれに有名人である元祖イボタと本家イボタとその子が住んでいる、というような状況のようだ。

中戸川吉二という人に「イボタの虫」という小説がある。
青空文庫に入っていたので、名前に惹かれて読んでみたが、全然面白くなかった。ただ、イボタガの幼虫を剥製にしたようなものを大正の頃にガラス瓶に入れて売っていたということはわかった。

イボタノキの花は、植物篇に出す予定。

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イボタノキ
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[写真撮影 : 2016/05 - 長野県 - 開長約10cm - 個人的博物館本館のスズメガ、カイコガ、ヤママユガ、カレハガ等のなかまのページへ]
[photo data : 05/2016 - Nagano, Japan - Wingspan abt 10cm - visit the main museum (“
Hawk Moths, Emperor Moths, Silkworm Moths & relatives”) ]
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