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セナガアナバチ - A Cockroach Wasp - Ampulex dissector

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ナショナルジオグラフィックのニュースを読んでいたら、エメラルドゴキブリバチの幼虫が自分で抗菌物質を生成して宿主のゴキブリを消毒しているという話が出ていた。写真を見ると、セナガアナバチそのものなので調べると同属の近縁種のようだ。


日本の(サト)セナガアナバチはもともと南方系で、東京に北上・定着したのは最近のことらしいが、何せ宿主がゴキブリなだけに、家のまわりでも比較的簡単に見つかる。ゴキブリは家の中にだけ居ると思っている人が多いが、暖かくなると結構ぶんぶん・がさがさと外で活発に活動していて、ヤニを出す木などでは、深夜、クワガタやカナブンに混じってぎょっとするほどの数が集っているものだ。

そういう木を見つけておけば、昼にそこに行ってみる。昼になるとゴキブリは嘘のように姿を消しているが、このハチが忙しそうに探索活動しているのが見つかる筈だ。とは言っても、虫のことだから絶対と言うことはなく、今日は居なかったな、とか少々がっかりして帰ってくると、家のブロック塀で待っていたりすることもあった。

ゴキブリとのたたかいについては、ネットで検索するとゴシップ記事のような見出しが踊っていると思うので、そちらを参照願う。いずれにしても、メタリックに輝く美しいハチで、相手が相手だけに動作もキビキビとして素早い。スタイリッシュな生き物だと思う。

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[写真撮影 : 2008/06 - 約17mm - 東京都杉並区 - 個人的博物館本館のミツバチ・ジガバチのページへ]
[photo data : 06/2008 - about 17mm - Tokyo, Japan - go to bees and digger wasps in the main site]
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